【ボードゲーム紹介】ボーナンザ【優しい交渉でお互いが嬉しくなる】
豆を集めて育てる交渉ゲーム。
手札の順番を変えてはいけないキツいルールがあればこそ、お互いWin-Winになれる交渉が生まれるのです。
【人数】3人~5人
ゲームの簡単説明
皆さんは、2つの豆畑を所有する豆農家です。
同じカードを集めることで、自分の畑の豆を育てます。
集め方は、4種類。
- 自分の手札の、一番先頭に来ている豆カードを植える。(自分の番が来たら、先頭の豆カードは必ず植えなければならない)
- 自分の番に、山札を2枚めくり、それをそのまま植える。
- 自分の番にめくった2枚を、他の人の手札の豆カードを交換してもらって植える。
※1枚は自分が植えて、1枚は交換してもらう、もOK! - 他の人がめくった山札2枚と、自分の手札の豆を交換してもらい、それを植える。
豆カードはいつでも換金できます。
自分の手番の最後に山札から3枚引いて、手札にします。
この時、手札順番変えちゃダメルールを忘れずに!
1枚ずつ、手札の最後に加えていきます。
山札がなくなったら、捨て札をシャッフルし山札にします。
山札が3回なくなったら終了。
ボーナンザの楽しみ方
このゲームの最大の特徴は、豆カードの交換です。
山札から引く2枚の豆カードは、自分にとっていらないカードであることが多々あります。
でも、ほかの人にとっては喉から手が出るほど欲しいカードかもしれません。
さらに、手札の先頭の豆カードは自分の番に植えなければならないので、もし自分が集めていない豆カードが先頭の場合は、誰かに引き取ってほしいのです。
このように、「自分にとっては邪魔だが、他の人にとっては価値がある」状況がたくさん起こるわけですね。
こういう時にお互いの利害が完全に一致して、交換したとき「ありがとう」「助かった」という気持ちが自然とわいてきます。
もっと言うと、「タダでいいから貰って欲しい」とか「じゃあ、後であなたにとっていい豆カードが来たらあげるね」なんて、未来の約束なんかもしちゃったり。
そういう交渉がたくさんして、信用をたくさん集めた人が勝つ、本当に優しいゲームです。
相手の状況を理解せず、自分にとってプラスになる提案ばかりしてしまっていてはこのゲームを楽しめず、勝つことができません。
また、ただ相手にいい条件で豆カードを与えすぎると、手札がすぐ枯渇してしまい、結果的に相手に与えられる優しさの総量が減ってしまうのです。
活躍する場面
家族で、のんびり、でもワクワクしながら遊べます。
公式では適正年齢は10歳からとなっていますが、プレイ自体は相手の状況を理解できるようになる8歳ころからできるかなという印象です。
このゲームを何度か遊ぶうちに、相手にとっても自分にとっても良い条件は何か、模索するいい経験になると思います。
また、相手が困っていることを瞬時に見抜き、良い提案をする力が必要です。
このゲームを繰り返すうちに子ども達はどんどんその能力を伸ばしているように見受けられます。
こんな人にオススメ!

お金の教育とボードゲームの価値について考えた記事です。ご参考にどうぞ。
子どもに伝えたいお金の知識【お金の教育にボードゲームが有効です】
【お悩みポイント】
全く心配いりません。
私は近所の小学2年生の子どもにこのゲームをプレゼントしたことがあります。
後日遊びに行ったときに教えようと思ったら、すでに本人がルールを読んで理解して、家族を巻き込んでやっていました。
その時の家族の笑顔は今でも蘇ります。
交渉自体がするするとまとまるようにデザインされたゲームです。こんなゲームがあったのか!と驚かれることと思います。
素晴らしいゲームですので、ぜひチャレンジしてください♪