【交渉力と計画力が身につく】カタン:ボードゲームの金字塔
無人島に上陸し、開拓を始めよう。サイコロの出た目で出現する資源をもとに、道をつなげ、街を作る、ドイツボードゲームの大定番。
【人数】3~4人
ルールのざっくり説明
・ゲームの概要
プレイヤーは資源が豊富な無人島「カタン島」で、開拓生活を始めます。
全員が開拓地を2軒、道を2本配置したら、ゲームスタート!
サイコロを振り、出た目のある土地タイルからは、木や鉄などの資源が産出されます。
その土地タイルに隣接している開拓地の所有者全員に、資源カードが与えられるのです。
新しい道や開拓地の建設には、資源カードが必要です。例えば、道の建設には木カード1枚と、レンガカード1枚が必要、という具合です。
・ゲームの目的
開拓地を増やしたり(1勝利点)、それを「都市(2勝利点)」にグレードアップしたり、
道を長くすることで得られる「最長交易路(2勝利点)」という称号を得たりしながら「勝利点」を稼ぐことが目的となります。
誰かの勝利点の合計10点に達した瞬間、その人が勝利となります!
楽しみ方
計画と交渉がこのゲームの醍醐味です。
・計画
ゲームスタートの前の準備段階で、「初期配置」をします。
開拓地と道を2つずつ配置するのですが、実はここがとても面白いところです。
資源の出やすさ(※)、資源の組み合わせ、他プレイヤーの開拓地との距離感などを考えて配置場所を考えます。
カタン島はゲームの度に土地タイルの構成が変わりますので、毎回「ベストな場所」は変わります。
また、ゲームの展開を読み、どのように勝利点を稼いでいくか、計画力が問われます。
といっても、最終的にはサイコロの出た目で、資源の出る・出ないが決まります。
展開次第で、臨機応変に計画を変更することも大切です。
・交渉
このゲームの面白さの根幹をなすのは「交渉」です。
資源カードを、どんな条件でも交換することが可能です。
自分にとって必要な資源カードが、相手にとって不必要かもしれません。
双方納得する条件を探って、交渉しましょう。
ここで、自分の利益ばかり主張する交渉をしていては交渉がなかなか成立しません。
結果、自分だけが交渉に参加できない状況になります。
相手の立場のことも考えて、双方が得をする交渉をたくさんすることが、勝利への近道となるのです。
ゲームが活躍する場面
・何歳からできる?
ただ、私が子供たちにこのゲームを教えてきた実感をお話しします。
目安としては、6歳ころから基本的なルールは理解でき、遊べるようになると思います。
8歳ころからは、加えて「計画」「交渉」を大人と同様にできるようになります。
・始める状況
1時間ほど、じっくりボードゲームをする時間があるときにやりましょう。
時間がないからと、途中で切り上げることが難しいゲームとなります。
・このゲームの価値
このゲームは勝利した時の達成感がものすごいです。
自分の計画が正しかったこと、良い交渉を重ねられたことの結果としての勝利として、自己効力感を高めます。
負けた時は、悔しいけれど、ある意味サイコロの出た目のせいでもあるので、それほど落ち込まずに済みます。
また、かなり点差がギリギリの勝負になりやすく、次はもっとうまくやりたい、という成長への欲求を高めます。
・お金の勉強になる
お金の概念ができる前は、人間は物々交換をすることで豊かさを手に入れようとしていました。
そんな体験を、ゲームを通して自然に、何度も行うんです。
豊かさの最も大事な部分がこの概念です。
それを理解する、非常に貴重なきっかけになります。
その物々交換の不便さを解消しようと発明されたのが「通貨(お金)」です。
このお金の知識とボードゲームの関係性を詳しく書いた記事がありますので、ご興味ある方はご一読ください。
子どもに伝えたいお金の知識【お金の教育にボードゲームが有効です】
こんな人にオススメ
お悩みポイント

ルールが難しそう…
ちょっと難しいのは事実です。
何も知らない方が一人で説明書を読んで、理解できるまでに30分~1時間くらいかかるかもしれません。
そこでおすすめな解決策が2つあります。
また、こういうのが好きそうな友人や親族に「カタンってやったことある?」と聞いてみてください。
結構、知っている人っているんです。
最近テレビやメディアで取り上げられることが多くなってきましたので、ボードゲームの認知度が広がってきています。
ボードゲームにまつわるおすすめメディア【書籍・雑誌・ホームページ・TV】
その方に教えてもらうのが一番早いと思いますので、是非聞いてみてくださいね。
まとめ:ボードゲームの真髄を体験しよう
10分くらいで終わるカードゲームも楽しいんですが、こういう本格的なボードゲームは、達成感や充実感を感じることができます。
結構やみつきになりますよ。
是非、チャレンジしてみてください!