【ヒュッゲとは何か】大事な人と過ごす時間を大切にする【デンマークの価値観】

  • ノルウェーやデンマークなど北欧の国が幸福度ランキングが高いのはなぜ?
  • 北欧の人たちが持つ価値観に興味がある…。
  • ヒュッゲ、って聞いたことがあるけど具体的にはどういうこと?

そんなことを考えたことはないでしょうか?

この記事では、デンマークの「ヒュッゲ」という価値観を紐解き、未来を生きる子どもたちに幸せに暮らしてもらうための生き方のヒントをまとめたいと思います。

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参考にしたメディア

記事を執筆するにあたり、下記のメディアを参考にしています。

どの書籍・動画も様々な角度からヒュッゲを考察しており、大変興味深い物でした。おすすめいたします。

  • 書籍:ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方 (三笠書房)
  • 書籍:世界一幸福な国デンマークの暮らし方(千葉忠大)

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Youtube動画:What does Danish HYGGE actually mean? (people get it WRONG..)

この記事を読むと分かること

この記事を読むと、ヒュッゲの概要が分かります。

また、ヒュッゲを知ることで、これからの時代を生きる上で必要になる価値観のヒントが得られるかもしれません。

今後、科学技術の革新による自動化、機械化、ソフトウェア化がものすごいスピードで進むことで、人はやらなければいけないことが少なくなります。

やらなければいけないことに追われていた毎日から解放されると、何が起こるでしょうか。

恐らく、今以上に「人が生きる意味」が問われることになるんです。

自分は何が好きで、何が得意で、何のために生きるのか。

特に、今回は「何のために生きるのか?」という、人生の価値観を考えます。

「ヒュッゲ」は世界一幸せな国デンマークの人々の多くが大事にしている価値観です。

未来を生きる子どもたちにとって、参考になる考え方になると思います。

世界の国の幸福度ランキング

2021年度版の世界幸福度ランキングです(最新)

1位:フィンランド
2位:デンマーク
3位:スイス
4位:アイスランド
5位:オランダ
6位:ノルウェー
7位:スウェーデン
8位:ルクセンブルク
9位:ニュージーランド
10位:オーストリア



56位:日本

北欧諸国が順位が高く、日本が上位に食い込めない傾向は10年以上続いています。

幸福度ランキングで上位の国の人々が、理由は2つあります。

  • 国への「信頼」
  • 人々の共通した幸せになる為の「価値観」

逆にいうと、幸せに感じられない理由は、国への信頼が無く、幸せになる為の価値観が醸成されていないからです。

幸福度を上げる為に、個人ができることは2つです。

  • 投票に行くこと
  • 幸せになる為の価値観を持つこと

今回はその価値観に焦点を当てて考えていきます。

そこで、今回は幸福度ランキング2位のデンマークにおいて、近年注目されている価値観「ヒュッゲ」を取り上げようと思います。

ヒュッゲ(hygge)とは

デンマーク語で「hygge」と書きます。

ノルウェー語の「満ち足りる」という意味の言葉を語源にしています。

デンマークでは、その言葉をさらに意味深く根付かせ、多くの国民の大切な価値観としているようです。

この「ヒュッゲ」という言葉、直接日本語に訳せる言葉は無いのですが、あえて訳すなら、

  • 大好きな人と過ごす時間を大切にする心の在り方
  • 居心地のいい場所や好きなものに囲まれること

という意味になるそうです。

大好きな人との時間を大切にする

デンマークの人々は身近で大切な人との時間を大切にしています。

仕事は早めに切り上げ、家に帰って家族や友人と一緒に食事をしたり、キャンドルを囲んで語り合ったりしています。

人とゆったりとした時間を共に過ごすことに価値を感じているんです。

そういうわけで、よくホームパーティを開くようなのですが、ここにも特徴があります。

ホスト側がもてなす、という、もてなす側とお客さんという関係ではなく、パーティを一緒に作り上げるんです。

例えば料理は買い出しから洗い物まで、パーティに呼ばれた側も協力します。

誰かの負担になるようなことはせず、全員で連帯するんですね。

平等、連帯、共生という概念が強く根付いている国民性がそうさせているのかもしれません。

目的は、あくまで大切な人との時間なんです。そこにいる全員がその目的を達成することが最も重視されているんですね。

居心地の良さを最大化する

デンマークの人々は、自分にはどんなものが必要で、どういう環境が居心地がいいのか、知っています。

何故かというと、それをしっかり考えることが、自分の幸福度を上げる手段だと分かっているんですね。

沢山の物を手に入れることを重視していないのは、物があり過ぎると一つ一つを大切にしきれないからなんです。

また、居心地のいい場所としては、自然の中で過ごす時間も重視しています。

ハイキングやキャンプなどに出かける方が多いそうです。

人は本能的に自然を求めていますが、意識しないと自然の中で過ごす時間は取れないですよね。

日々の暮らしの中で、ちょっとした時間、例えば犬の散歩時間などに森の中で過ごすなど、工夫をしているようです。

日本の現状とヒュッゲ

ヒュッゲの概要はわかっていただけたと思います。

ここで、日本の現状と照らし合わせて考えていくことで、よりヒュッゲの価値を明確にしたいと思います。

日本の価値観の現状

一般的に、日本にはこういう価値観があると思います。

  • 仕事や学校など、社会の一員としての様々な役割の中で、日々生産性を向上していく
  • お金を増やし、資産を増やし、良い家、良い食事、良い生活を目指す
  • 自分と関係するすべての人から嫌われないように振る舞う
  • 家族や自分の楽しむ時間よりも、仕事や勉強を優先する

こうありたい、と考える価値観というよりも、事実上こういう価値観が根付いているといったほうが良いかと思います。

もちろん、どの価値観も否定されるものではないです。この価値観に基づいて、現状の生活があるのですから。

ただ、これからの時代は技術革新スピードがさらに加速し、機械化、自動化、ソフトウェア化が進みます。

結果、仕事に没頭しなくても、ある程度の生活を送ることができるようになります。

子どもにとって考えれば、自分の好きな教科・科目を徹底して勉強すればよい世界が来るはずです。

そんな時に、大切にする価値観が現状のままだと、何が自分の幸せなのか、分からなくなってしまいます。

日本の価値観とヒュッゲ

ヒュッゲのことを知ることで、子どもたちに伝えられることがあります。

  • 大切な人
  • 大切な場所
  • 大切なもの

これらを明確にすることで、生きる目的を見失わない価値観を得ることができる、ということです。

  • 誰が大事か、または誰といる自分が好きか
  • どこにいると居心地がいいのか
  • 何が必要で何がいらないのか

これらをしっかり考えつつ、日々の暮らしを豊かにしていきたいものです。

ヒュッゲを生活に取り入れる

いきなりヒュッゲな生活をしたら良い、と言われても、何をしたらいいか分からないですよね。

とりあえず本質の価値観の考え方は置いておいて、デンマークの人々が実践しているヒュッゲらしいことをしてみるのはいかがでしょうか。

簡単に始められるヒュッゲな活動を紹介します。

キャンドルをともす

香りのいい物を選んで、ダイニングテーブルなどにキャンドルに火をともしてください。

みんなが同じ部屋に集まり、お話をしたり、本を読んだりしてゆっくり過ごす等がおすすめです。

明かり・照明にこだわる

蛍光灯の白い光より、暖かみのある色の照明に変えてみましょう。

この機会に間接照明に挑戦してみるのもいいかもしれません。

特別な飲み物を用意する

コーヒーや紅茶を、いつも飲んでいる物とは違う特別なものにしてみましょう。

一緒にいる人が新しい体験を同時にすることで、共生感が強まります。

ボードゲームをする

一緒にいる人と同じものに集中することで、楽しい空気を作り出すことができます。

ボードゲームは非日常を簡単に演出できるので、相手の新しい一面が知れるかもしれません。

4つ紹介しましたが、どれもが家ですぐにできることです。

とりあえず試してみて、家族や友人たちとの時間の「濃さ」を味わい、ヒュッゲへの理解を深めるきっかけになればよいなと思います。

このブログでは、ボードゲームをご家庭に取り入れるのを特におすすめしています。

別記事でおうちボードゲーム会の始め方を紹介しています。参考にどうぞ。

まとめ:新しい時代の価値観のヒントはヒュッゲにある

これからの未来は、より「自分の幸せ」を自ら理解し、その実現に向けて行動することが必要になると思います。

ヒュッゲは、大事な人と過ごす時間を大切にする価値観です。

幸福度が高い国の人々の価値観を知り、まずはその様式だけでも自分の生活に取り入れてみることで、価値観の本質への理解に近づくことができるのではないかと思います。

子どもたちが幸せに暮らしていくための一つのアイデアとして、私自身も豊かな時間を作っていく実践を続けていきたいと思います。

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