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【解説】ボードゲームが面白い理由【書籍レビュー:科学的な適職】

ボードゲームって何が面白いの?

  • 「ボードゲームって何が面白いの?」と疑問を持っている
  • または、そのような質問されて答えに詰まったことがある

そんな方向けに、この記事を書きました。

きっかけは、全く別のジャンルの書籍を読んでいるときに「これはボードゲームの面白さの説明に活かせる!」という概念を学びましたので紹介したいと思ったことです。

また、それとは別に、私がずっと考え続けた「ボードゲームはなぜ面白いか」という問いの、現在の答えを書いてみました。

この記事を読むと、「ボードゲームの面白さの理由」が分かります。

ただ、人それぞれ、考え方は違うと思いますので、ボードゲームの面白さはこうだ!と断定することはできませんが、一つの意見として受け取っていただければ幸いです。

ボードゲームの面白さとは

  1. 幸福度を高める7つの徳目
  2. 一緒にやった人の、知らなかった一面が見れる

この二つです。

①幸福度を高める7つの徳目

こちらは鈴木祐さんという方の書籍「科学的な適職」にまとめられていた考え方です。

私がなぜこの本に出会ったかというと、妻と一緒に、妻の再就職をどうするか考えていたからなんです。

私の妻は現在専業主婦なのですが、先日「働きたくなってきたけど、仕事は何しようかな」と悩んでおりました。

参考になる本はないかな、と探していたところ、適職を見つける最適な本として、非常に高い評価を受けていた本だったので、買って読んでみました。

適職の探し方を丁寧に説明してくれている本で、非常に分かりやすく面白い本でした。

(就職・転職を考えている方は、是非買って読んでみることをお勧めします)

この本の中で「仕事の幸福度を高める7つの徳目」という考え方があるのですが、
偶然なのですが、ボードゲームの面白さを説明する考え方として、ぴったりはまりました。

なぜ仕事とボードゲームが関係してくるかというと、ボードゲームは「世の中のあらゆる仕事を抽象化した遊び」だからなんです。

この後、本文で詳しく説明します。

②一緒にやった人の、知らなかった一面が見れる

こちらは、15年間ボードゲームを楽しんできた私なりの、現在の答えをまとめました。
あれこれ言わず、最も「面白さ」に貢献する要素を一言でまとめました。
なぜそのように考えたか、詳しい中身もご説明します。

それでは行きましょう。

【幸福度を高める7つの徳目】

7つの徳目

仕事を選ぶうえで、重視すべきポイントは7つです。(鈴木さんは徳目、と表現しています)

  • 自由
  • 達成
  • 焦点
  • 明確
  • 多様
  • 仲間
  • 貢献

仕事をしていく中で、この7つのポイントが満たされると幸福度が高まるんです。

ボードゲームの面白さも、この7つのポイントで説明できます。

それぞれどのような考え方か、簡単に解説します。

自由

最初から最後まで、自分のコントロール下で作業出来て、何をどのようにするかは本人の自由であること

達成

小さな達成がモチベーションを左右する。人間のモチベーションが最も高まるのが、目標に向かって少しでも前に進んでいるとき

焦点

自身の性格タイプに沿った行動をしているときに能力を発揮しやすく、結果満足度が高まる

明確

ゴールやタスクが明確で、評価(ボードゲームなら点数)も明確である

多様

人間は同じ作業をすると飽きやすい。やることが多様ならば、飽きずに楽しく作業できる

仲間

同じ目標や、目標が似ている仲間がいれば、モチベーションは跳ね上がる。

貢献

自分の行動が他人に影響をたくさん与えていればいるほど、自尊心が高まり、親密性が増すことで嬉しくなる

 

どの概念も、ボードゲームに通じています。

先ほども言いましたが、ボードゲームは世の中のあらゆる仕事を抽象化したものだと思います。

そのエッセンスを抜き出し、面白さを抽出しているんです。

これを読んでいる方になかでも、「ボードゲームの面白さ」を説明しようとすると、上記の概念の中で説明できることが多いのではないでしょうか。

私はこれを「ボードゲームの面白さ」の全体地図としてとらえました。

その中でも私が最も大切にしている面白さの根源は「仲間」なんです。

これをもっと掘り下げて説明したいと思います。

 

その人の、知らなかった一面を見せてくれるボードゲーム

よく言われる質問

私が「ボードゲームが趣味です」と話をすると、よく、この質問をされます。

「ボードゲームって、何が面白いの?」

きっとこの質問の背景には、こんな想いが隠されていると思います。

「自分の知っているボードゲームは人生ゲーム、トランプなど子どものころ遊んだ遊び。それを大人がやって、何が面白いんだろう?」

ちょっと被害妄想が入っているかもしれませんが(笑)当たらずも遠からずというところではないでしょうか。

そんなとき、私はこう答えます。

「一緒にやった人の、知らなかった一面が見れるところです」

ボードゲームの一番の面白さは、一緒にやった人の中にあります。

 

共有したい気持ち

人って、それぞれが社会的な役割を背負って、生きていると思います。子どもだって例外ではなく、ある時は○○小学校の児童だったり、□□家の長女だったり。その役割を全うすることで、幸せになろうとしている…のだと思います。

ただ、役割ではなく、その人そのものの、感情や欲求ってありますよね。

それをさらけ出す場所やタイミングって、あまりないのではないでしょうか?

怒りや悲しみの感情や、支配や暴力の欲求は当然、むやみにさらけ出す物ではなく。しっかり向き合って、大切に扱うものですが、

喜びや楽しみの感情や、共感や承認の欲求はどんどんシェアするほうが、より居心地がよくなると思います。

特にそれは、身近な人とシェアしあうと、お互いの理解がより深まり、相手のことをより好きになっていく。

ボードゲームはそんな体験を、短時間で、簡単にできるんです。

 

ボードゲームをしていると、こんなシーンによく遭遇します。

「へー、○○さんって、そういう計算方法を頭の中でやっていたのか」
「△△くんって、言葉選びのセンスが独特で面白い。知らなかったなー」
「□□ちゃんって、楽しいときこんな表情をするんだ!」

 

考え方、表情やしぐさ、選択肢の選び方など、日常とは違う「ゲームのルール」の中でできる表現が、その人を面白く魅せてくれます。

デジタルゲームも、もちろんそういう一面はあると思いますが、

相手をより見つめることができるボードゲームは、知らなかった一面を垣間見ることができる「仲良し支援ツール」なのだと思っています。

 

まとめ:ボードゲームの面白さは人それぞれ

いかがだったでしょうか。

今回説明した「ボードゲームの面白さ」の理由は、私なりに考えたものであり、単なる一つの意見です。

例えばスポーツでいえば、スポーツをやる、スポーツを見る、スポーツを語り合う、等、楽しみ方は人それぞれです。

ただ、ボードゲームを体験したことがない人や、その面白さに触れられなかった人に伝えるとき、具体的であればあるほど伝わりやすいのも事実だと思います。

ここまで読んでいただいた方の参考になっていたら嬉しいです。

 

もしボードゲームに興味がわいて、始めてみたいなと思う方向けの記事もあります。

是非ご一読ください。

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