家庭内通貨は金融リテラシー教育に効果あり【簡単な運用方法を紹介】

  • 出かけるたびに、子どももが物を欲しがって困る…。
  • お金の大切さをどうやって教えて良いか分からない。
  • 家庭内通貨って何?何かいいことがある?
ボドパパ

そんなお金の教育の具体的な実践方法に悩んでいるママパパの悩みに答えます。
ずばり「家庭内通貨」の取組みがオススメです。

この記事を読むと、家庭内通貨の金融教育としての効果と、具体的な運用方法が分かります。

実際、かなり簡単に始められるし、子ども達の反応もすごく良いです。とてもオススメな実践型金融教育方法といえるでしょう。

家庭内通貨は仮想通貨とは違います。おうちの中だけで使える「安全な」通貨の事です。

目次

この記事を書いている人

ボドパパと申します。

10年ほど前から地域のサークルで、3歳~15歳の子ども達とボードゲームを100回以上遊んできました。

ボードゲームが子ども達の成長に著しく貢献している場面を、何度も見てきた経験があります。

このブログでは、ボードゲームは子どもにとってどんな教育的効果を持っているのか、科学的な根拠と実体験をもとにまとめています。

今回は、「家庭内通貨」がお金の教育に非常に効果的であることを解説します。

ゲーム感覚でお金の学びになる「家庭内通貨」の絶大な効果は、ボードゲームの地域サークルでご一緒しているあるご家庭で目の当たりにしました。

(ちなみに、その父親の方は中小企業診断士で独立されており、金融リテラシーにおける教育熱がものすごく高い方です。)

この記事は基本的に、そのご家庭の家庭内通貨の運用方法を詳しくヒアリングし、まとめております。

参考にしたご家庭のスペック

  • 父(42歳)母(??歳)長男(中学2年生)長女(小学6年生)の4人家族
  • 夫婦共働き
  • 家族全員、ボードゲームが大好き
  • 長男が小学1年生になったときに家庭内通貨の運用を開始
  • 試行錯誤を繰り返し、現在の家庭内通貨運用に落ち着ている

家庭内通貨とは?

一言でいうと「家でしか使えないお金」

家庭内通貨の概要をざっくり説明します。

子どもがお手伝いをしたり、何か頑張って目標を達成したときのご褒美として「家庭内通貨」を子どもに渡します。

子どもはその通貨を家族内で直接使うこともできるし、日本円に換金することもできます。

家庭内通貨の目的

様々なご家庭で、家庭内通貨を実践されています。

お手伝いに応じてあげる、毎月定額をあげる、など、運用方法は様々です。

ただし、ご家庭によって少し違う部分はありますが、家庭内通貨を実践しているご家庭の皆さんは一貫して「お金の教育」「金融リテラシーの向上」を目的にされています。

ご家庭で楽しみながらお金の勉強が出来るのは魅力的ですね。

現金との違い

わざわざ別の通貨をつくらずに、現金でもいいのでは?とお考えの方もいるかもしれません。

私がまとめた現金との違いやメリットはこちらです。

  • 子どもに気軽に渡せる
  • 子どもがママパパのお願いごとに使える
  • 価値をコントロールできる

子どもに気軽に渡せる

家庭内通貨は家の外では使用出来ないので、外部との金銭的なトラブルが発生しません。

例えば、お友達との貸し借りや、購入して欲しくないものを勝手に購入してしまう等のリスクを無くすことができます。

子どもがママパパへのお願いごとに使える

例えば、家族でーパーに買い物に行ったとします。
子どもはいつもおやつを買ってもらえるのですが、金額は100円まで、と約束しています
お菓子コーナーに行くと、大好きなトーマスのおもちゃがついてくるお菓子が200円で売っていました。
ママに「200円のが良い、1通貨使っていい?」と交渉します。

このように、自分が欲しいと思ったときに、現金の代わりに使用するイメージです。

価値をコントロールできる

値決めが楽

価値の幅を広く持たせられることで、お駄賃やご褒美などに幅広く応用できるんです。

雑草抜きをしたら150円、縄跳びの二重とびが十回出来たら200円
というのと、
雑草抜きをしたら1通貨、縄跳びの二重鳶が10回できたら2通貨
というのでは、与えるほうとして厳格な数値化が必要がない家庭内通貨の方が運用しやすいんですね。

換金の時期を決められる

この家庭内通貨、家でしか価値がないのですが、ある程度子どもがお金の重要性やリスクを理解したら「換金」できるようにするのが良いでしょう。

お金のリスク:金銭トラブルが引き起こす、人間関係の悪化、信用の失墜など

直接子どもに現金を渡すより先に金融教育の「お金のこわさ」の部分を先行できるのも良い点です。

換金のレートを決められる

円に換金するレートを親が決められます。

家庭内通貨を使う用途によって、換金レートを変えられます。

親が考える「より良い使い方」に傾斜をかけられるんですね。

例えば、本を買うなど子供の成長に寄与しそうな自己投資の際には、換金レートを通常の倍にするなどです。

子どもにとっての消費・浪費・投資の伝え方については別記事でまとめています。合わせてご参考ください。

また、換金するタイミングを固定化することができます。

例えば、月一回、週一回など

こうすることで、子どもが現在所有している現金の総額を知ることができます。

出納帳やお小遣い帳の運用はかなり面倒です。また消費のタイミングで換金するよう促すことで、多額の現金を所有させなくてよくなるんですね。

この章のまとめ:家庭内通貨とは

  • 家庭内通貨=家でしか使えないお金
  • 現金よりも子どもに渡しやすい=トラブルのリスクが少なく、親が相場をコントロールできる
  • 換金時期やレートを含めてお金の教育に使いやすい特徴を持つ

家庭内通貨の教育的効果

では、この家庭内通貨が子どもにどんな効果があるか気になるところですよね。

大きく3つのお金の勉強としての効果が期待できます。詳しく解説します。

  • 貨幣通貨の仕組みを知る
  • 稼ぐ力を鍛える
  • 使う力を鍛える

貨幣経済の仕組みの肝どころを知る

現在の資本主義社会では、貨幣経済を理解する必要があります。

でも、本などを読んで勉強するのは難しくてモチベーションが上がりにくいですね。

家庭内通貨は、この貨幣経済のエッセンスが凝縮されている「遊び」なんです。

具体的には、次の2点を学べます。

お金の価値の相対性を知る

子どもは、お金の価値は絶対的ではないということを知るべきです。

近所の自販機で120円で買えた缶ジュースは、山小屋の近くの自販機では200円もする
海外に旅行に行ったとき、現地の通貨に両替するレートが良きと帰りで違う
小学1年生の頃の100円と、中学1年生の今の100円では満足度が違う

このように、お金の価値は場所や時間、そのほかの様々な要素によって変動します。

常に、相対的なんですね。まずはこれをおさえます。

中央銀行の存在を知る

お金は発行元がいて、価値をある程度コントロールしている

という感覚は、極めて重要です。

現在の社会ではますます金融知識の価値は高まっておりますので、その基本となる中央銀行の存在を体験的に知っておくことは大切です。

稼ぐ力を鍛える

家庭という社会の最小単位の中で、自分の役割を認識し、その中でできることを実施した対価として「家庭内通貨」を貰うことができる体験は非常に貴重です。

職業体験型テーマパークなどで、テーマパーク内の専用通貨を得て喜んでいる子どもたちは想像できますよね。

自分の努力や、家族への貢献が形になって返ってくる喜びが、子どもに「稼ぐ力」の本質を伝えてくれるんです。

使う力を鍛える

換金レートが指標に基づいて変動するので、指標を先読みして、今月換金すべきか、来月にすべきか、という判断を随時行うわけです。

為替の勉強になるんですね。

また、そもそもお金の価値は変動するということを直感的に学ぶことで、お金をどう使えば、いつ使えば自分が得る価値を最大化出来るか、という観点も養えます。

この章のまとめ:家庭内通貨の教育的効果

貨幣経済の仕組みや、お金を稼ぐ力、使う力を身に付けることができる。

家庭内通貨の運用方法

あくまで一例ですが、かなり綺麗にまとまった運用ルールです。是非参考にしてみてください。

運用開始前に決めること

通貨単位の名前

家庭内通貨の名前を決めます。

実はここがかなり重要なんです。ご家庭の中で意味があり、愛着がわく名前を設定できると子ども達が大切に運用してくれるようになります。

ちなみに、参考にしたご家庭での通貨名称は「ちっと」です。

理由は、お子さんが幼少期に、なぜか自分の名前を「ちっと」と言っていたからだそうです。全然違う名前なのですが…。

※この後の解説は、分かりやすくするために通貨名称を仮に「ちっと」とした場合で表現していきますね。

通貨発行者

パパまたはママ、またはその両方を設定します。

誰に通貨発行権限があるかを明確にすることで、運用基準やレート等の変更の際に子どもたちが混乱しないようにします。

レート

レートを決めておきます。

初期設定として、「1ちっと」が何円かを提示します。

オススメははっきり決めずに、「100円から200円くらい」としておくことです。

何をしたらもらえるのか

大きく分けて、3種類の稼ぎ方があります。

このうち、ご家庭の教育方針に沿うものを選択頂くのが良いと思います。

  • お手伝い系:日々のお手伝いをメニュー化し、そこに単価を設定します。
  • 目標達成系:毎月達成したい目標をパパママと合意し、達成したら「ちっと」がもらえます
  • 家庭内事業系:お手伝い以外の「家庭内事業」を起業し、家族の困りごとを解決すると「ちっと」がもらえます

どう使えるのか

ただ稼ぐだけでは、通貨としてはあまり意味がないですよね。合わせて使い方も決めていきます。

2種類の使い方を提示します。

直接使う

普段の消費をグレードアップしたいときは、直接使えます。

例えば家族で飲食店に行った際に、デザートなどを頼みたいときに使えるわけです。
またお小遣いの運用が始めっていない未就学児や、小学生低学年の子どもは欲しいものを買うときに、パパママが代行して購入し、その金額に見合った「ちと」をパパママに支払います。

換金して使う

物を自分で買える年齢になったら、月に一回換金するチャンスを与えます。

換金する際は、レートで決めた大体の金額バッファの中からママパパが決め、換金してあげます。

何らかの指標をもって換金レートを確定すると良いと思います。

ちなみに、参考にしたご家庭では「ちと」の発行額が換金レートに比例するよう運用していました。
つまり、お手伝いや目標達成、家庭内事業をすればするほど、換金レートも上がるというわけです。
凄い仕組みですよね…。

ポイント:罰金ルールは課さない

お金の勉強が目的なので、罰金制度は取り入れていません。

どういうことかというと、お手伝いしなかったり、目標達成しなかったら「ちっと」を取り上げることはしないということです。

お金を稼ぐ本質である「価値を提供する」「相手の困りごとを解決する」ことにおいて、社会ではそれをしないから罰金ということはありません。

その原則に背かないような設計となっているんですね。

通貨(実物)の準備

通貨を運用するために、実際の貨幣は必要です。

アプリなどで電子的に管理したり、紙に書いて帳簿上で管理する方法もありますが、断然実物の貨幣を発行することをお勧めします。
子どもの認識では、やはり実物がイメージしやすいんですね。
実物の貨幣で慣れた後、デジタルに移行するのはありかなと思っています。

では、どのように貨幣を準備するか、解説します。

スクロールできます
メリットデメリット
紙に印刷用意が楽
安い
オリジナリティが出せる
劣化しやすい
偽札がつくれる
子どもが乗り気になりにくい
おもちゃのコイン用意が楽
子どもが没入しやすい
劣化しにくい
オリジナリティが出せない
コインをつくるオリジナリティが出せる
子どもが没入しやすい
劣化しにくい
デザインが必要
高い
家庭内通貨の実物を制作する方針

結論、最初は紙かおもちゃコインで運用し、手ごたえがあったら専用コインの作成が良いかなと思います。

ちなみに参考にしたご家庭は真鍮製の豪華なコインで運用してました…。

運用中の注意点

実際の運用における注意点をまとめます。

貨幣は子ども達が触れない場所に保管する

「ちっと」がどこにあるか知ってしまった子どもは、どうしてもそれを盗ってしまう行為に走ってしまう可能性があります。
現金と同様、子ども達が自由に触れないところに貨幣を保管しましょう。

もちろん、子ども達が自分で稼いだ「ちっと」は自由に管理させてあげるといいと思います。
ただし同じような理由で、兄弟姉妹間でトラブルにならないように管理することを徹底させてあげたいところです。

ママパパの気分で新規発行しない

今日は機嫌がいいから「ちっと」たくさんあげるよ、などと、親の気分で「ちっと」を発行しないようにしましょう。

ママパパの機嫌次第だと思ってしまうと、途端に「ちっと」の教育的価値は半減します。

運用ルールの変更は、子ども達の同意を得てから

うまく運用できないな…と思い、ルールを変えたくなる時は必ず来ると思います。

その時は、主体者である子どもの同意を必ず得るようにしましょう。

ママパパの鶴の一声で、「ちっと」の価値が変化してしまうようでは、子ども達から「ちっと」への信頼が得られなくなります。

この章のまとめ:家庭内通貨の運用方法

運用前に、下記を決めましょう。

  • 通貨の名称
  • 通貨発行者
  • 換金レート
  • どうしたらもらえるか
  • どう使えるのか

通貨を用意しましょう。

  1. 最初は紙かおもちゃコインで運用し、
  2. 手ごたえがあったら専用コインの作成がオススメ

まとめ:家庭内通貨は金融教育に効果あり

いかがでしたでしょうか。

この記事では、家庭内通貨の具体的な運用方法と、お金の教育(金融教育)への効果をまとめました。

今回参考にさせていただいたご家庭のお子さんは現在中学2年生と小学6年生なのですが、金融教育が行き届いており、私から見ても「モノやサービスの価値」をしっかり理解しているなと感じられます。

そのご家庭のご夫婦が主催するボードゲーム会の会計業務(集金、会計報告、繰り越しなど運用)は小学6年生の長女がになっており、ボードゲーム会に新規で来られた大人たちはいつも驚いています。

何より、お金を大切に扱っているなと感じさせてくれて、それが信頼感につながっています。

我が家も、3歳の息子がおりますが、彼が小学生に上がる前に、上記の運用方法を参考に「家庭内通貨」を始めてみようと考えています。

お金の機能や価値、その稼ぎ方や使い方を学ぶ良い機会になる「家庭内通貨」をぜひご家庭で取り入れてみてください。

あわせて、お小遣いの運用について考察した記事がありますので、そちらもご参考にしてみてください。

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