【ボードゲーム紹介】モダンアート:競りの魅力を体験する【お金の勉強】

有名な絵画のオークションが開催されます。
資産家の皆さんは、投資対象として絵画を競り落とし、価値が上がったときに売り切ります。
様々なオークション方法を制し、最も稼ぐことができるのは誰でしょうか?

【想定時間】45分~60分
【人数】3~5人

ルールの簡単説明

ここではルールを省略し、簡単に説明します。
詳しく知りたい方は「ボドゲーマ」さんでご確認ください。

ボドゲーマ_モダンアート

ゲームの流れ

各人に絵画が書かれたカードを配る

絵画は5人の画家が描いた絵画で、5種類あり枚数には偏りがある
配る枚数は参加人数によって変わる

各人100,000ドルをもってゲームスタート‼

基本的な流れは、下記の3つ

1.競る絵の選択
最初の出品者は手札から競りにかけるカードを選び、場に出す
2.競りの実施
出品者を含み、全員でカードに記載されている競り手段(5種類:後述)で競りを行う
3.購入者の決定
競り勝った人は出品者に競りの金額を支払う。出品者が自分で購入した場合は銀行へお金をはらう。

5つの競り方法

カードに書かれたアイコンに沿って、下記の競りを行う

  • 公開競り
    自由に値段を言い合い最高値つけた人に売る
  • 入札
    買いたい値段を決め、各自その金額のチップを握る。一斉に公開し、一番値段の高い人に売る
  • 一声
    出品者の左の人から順に一回ずつ値段をいう。前の人より高い値段を言わねばならないが、買いたくない場合はパスする。出品者は、最終的な値段で買いたい場合は買ってもよい
  • 指し値
    出品者が値段を決め、左から順に買うかどうか選択。買う人がいたらその時点で購入者が決定する。誰も買わなかった場合、出品者がその金額で買う
  • ダブルオークション
    同じ画家のカード2枚を同時にだして2枚目の種類の競りを行う。
ダブルオークションで4枚目、5枚目をだした場合はその色が1位になるが、4枚目、5枚目ともオークションはできないし、清算のカウントからもはずされる。

 

競りが終わるたびに

出品者が左隣の人に移り、1~3を繰り返す。

一人の画家の絵の5枚目が場にでたらそのラウンドは終了。

下記の値段で、手元にある絵を全部売り、銀行から同額を受け取る。

  • 1番多い枚数が売れた画家の絵
    30,000ドル (5枚目が出された画家)
  • 2番目に多い枚数が売れた画家の絵
    20,000ドル
  • 3番目に多い枚数が売れた画家の絵
    10,000ドル
2位以下の枚数が同じ場合は得点表の左から右の順番で順位を決める
2ラウンド以降は、前までのラウンドで値段がついた額に累積した値段になる
ただし、4位以下の場合は価値は0ドルとなる

これを4ラウンド行う。

勝利条件

ゲーム終了時にお金の多い人が勝ち!

 

楽しみどころ

儲ける、という純粋な魅力

相場観を掴んで、儲けどころを見極めるところがこの上なく面白いです。

枚数が多く出ている種類の絵画は、1位になるのでは…と期待感が集まります。

出品者として4枚目のカードを出した時はアツいですね。値段が高騰する可能性が高いです。

参加者の戦略を読み切る

相場をうまくコントロールすることで、自分の利益を最大化させることができます。

1位になりそうな絵画に全体が集中する中、ダブルオークションで5枚目を出し、1位を別カードで確定させたりすることができるんです。

色々な思惑が交差しながら、「オークション」という憧れの体験ができる非常に面白いボードゲームです。

子供への教育的効果

「利益」の概念への理解

絵画の売り買いの中で、買値と売値の差分が利益になる感覚がつかめます。

損得勘定を感覚的に学ぶことができるんです。

その感覚の上で、具体的な値付けもたくさん行いますので、最初はピンとこなかった相場観も、

繰り返し値付けをしていく内に段々と分かるようになってきます。

リスク管理を体感する

「3位までに入らなかったらそのラウンド価値は0ドル」という厳しいルールなので、お金を出して買った絵画が紙くずになることもあり得ます。

そういうリスクを含んでいるので、非常に慎重に値付けする必要があるんです。

値段が上がりそうな絵画を買って、その後売る、という短期間での投資体験の中で、いかに高いリスクを掴まないかが勝負の分かれ目となります。

子供にとって、こういったリスク管理の体験機会は非常に少ないと思いますので、貴重な時間となると思います。

需要と値段の相関性が分かる

日々暮らしていると、物の値段はまるで絶対的かのように感じてしまうことがあります。

納豆1パック100円、とか、マクドナルドのハンバーガーは200円だとか。

でも、物の値段は需要によって日々変わっています。

モダンアートの世界では、ついさっきまで20000ドルで取引されていた絵画が、次の瞬間2000ドルになってしまうこともあるんです。

物の値段は絶対的ではなく、どれだけ期待されているか、希少性はどれくらいかなど複雑に変化している「経済性の片鱗」を感じることができます。

こんな人にオススメ!

オークション、という言葉にときめく方
小学生から中学生くらいの子供に、お金の教育を始めてみたいと考えているパパママ
子どもに伝えたいお金の知識【お金の教育にボードゲームが有効です】
商売が好きな方
ボードゲームの傑作を体験してみたい方

 

お悩みポイント

ルールが難しそう…

 

はい、少しだけ複雑かもしれません。

大人でも、0からルールを把握しゲームを始めるまで10分から15分くらいかかるかもしれません。

そういったことが心配な方は、もう少し簡単なゲームから始めてみることをお勧めします。

私のおすすめは、豆を植えて育てる「ボーナンザ」です。

【ボードゲーム紹介】ボーナンザ【優しい交渉でお互いが嬉しくなる】

 

ただ、私がボードゲームを全くしたことがない、会社の上司の家にお邪魔したとき、そこにいたお子さん(小学3年生)と遊んだことがあります。

始めのゲームの1ラウンド目は、ちょっとよくわからないようで戸惑っていましたが、その後何かに気づいたようで

2ラウンド目から完全に理解した様子でゲームに参加できていました。

ルールが複雑そうで、取っつきにくいように思われがちですが、なんとなく「オークション」のことは知っていると思います。

そのとっかかりで、思い切ってゲームを始めてみるのもいいかもしれません。

 

色々な見た目がある??どれを買えばいいのかな

モダンアートはその面白さ故、発売から現在まで色々なメーカーから発売されています。

 

海外のメーカーの輸入品などもあり、選ぶのは大変ですよね。

 

結論ですが、基本的なルールは全く変わらないので、どれを選んでもかまいません。

手に入りやすい「モダンアート・カードゲーム」は上記のルールを少し簡易化したもので、さらに取っつきやすくなっております。

本格的に遊びたい方は、少々値は張りますが、こちらがおすすめです。

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