【親子でボードゲーム】「お買いものゲーム」は自由度が高くて3歳でも夢中になれる
ボードゲームで遊びながら初めてのおつかい。ママから渡されたおつかいリスト通りに商品を買い集め、おうちに帰ろう!
3歳頃からできる、楽しいすごろくゲームです。
ルールの概要や楽しみ方を詳しく解説します。
レビューもありますので是非最後までご覧ください。
【お買いものゲーム】の基礎情報
名称 | お買いものゲーム(原題:Wir spielen Einkaufen) |
デザイナー | Marco Teubner |
時間 | 20分~30分 |
人数 | 2人~4人 |
対象年齢 | 4歳~7歳(3歳からでも可能) |
版元 | ラベンスバーガー (ドイツ) |
難易度 | ★☆☆☆☆(易しい) |
テーマ&メカニクス
【お買いものゲーム】のテーマとゲームメカニクスを解説します。
【お買いものゲーム】 のテーマ

ずばり、「子どものおつかい」です。
ママやパパからお買い物リストとお財布を渡され、八百屋さんやパン屋さんに行って必要な物を買い揃えていきます。

コラム:ドイツのおつかい事情
このボードゲームのデザイナーのマルコさんはドイツ出身なのですが、そのドイツでは子どものおつかいに関してどのような認識なのでしょうか。
自主性を重んじるドイツの教育は有名ですが、実は外を歩く時は親子一緒が当たり前。治安の関係で子ども一人に買い物をさせる事はなかなかできない現状なのです。
子どもをおつかいに行かせられる治安の良さは、日本ならではの良いところなんですね。
【お買いものゲーム】のメカニクス
多方向性のすごろくと、指定物の収集です。
- ダイスロール(サイコロを振る)
- ルート選択(どちらに進むか選ぶ)
- ピックアンドデリバリー(集めて運んで納める)
【お買いものゲーム】の内容物

内容物 | 個数 |
---|---|
全体ボード(組み立て式) | 4枚1セット |
お店スタンド(組み立て式) | 4セット |
商品タイル | 36枚 |
コイン | 56枚 |
子どもコマ | 4個 |
お財布ボード | 4枚 |
買い物リスト | 6枚 |
サイコロ | 1個 |
説明書 | 1冊 |
販売元によっては、和訳ルール付きと和訳ルール無しのパターンがあります。できるだけ綿クルール月を選ばれることを推奨します。
【お買いものゲーム】のルール
【お買いものゲーム】のルールを解説します。
勝利条件&終了条件
勝利条件 | お買い物リストに書かれた商品をすべて買い集め、家に帰る |
終了条件 | 誰かが勝利条件を満たしたときに終了 |
基本的な手順
自分の手番になったら、基本的に以下の手順を繰り返していきます。

- サイコロの出た目の数、好きな方向に移動できます。
- 出た目の数よりも少ない移動でも構いません。
- 陳列している商品を、所持しているコインで支払える限りいくつでも購入することができます。
- 購入する値段は、陳列しているスタンドに書いてある1~3コインです。
- もし買いたい商品が陳列していない場合、陳列した商品をすべて商品タイル山札の下に置き、その後商品タイルの山から3枚表にして新たに商品を陳列します。その中に欲しい商品があった場合、いくつでも買うことができます。
- サイコロをもう一度振り、出た目の数の分、銀行からコインをおろすことができます。
- 所持するコインが9枚以上になる場合は、全部で8枚になるように貰います。
- 何も起こりません。
- ただ、商品リストの商品をすべてそろえて家にとまった場合、その人が勝利します。
【お買いものゲーム】 の楽しみどころ

大好きなお買い物を疑似体験できる「お買いものゲーム」の楽しみどころを紹介します。
子どもの楽しみどころ
子どもにとってお買いものゲームを楽しめるポイントは3つです。
- 自由にお買い物できる
- 疑似的な自立の体験
- お金を払うギミック
自由にお買い物できる
子どもにとってお買い物といえば、ママやパパの横について付き合う時間が多い子どもにとって、自由な順番でお買い物をしても良い状況は非常にうれしく思えるようです。
スーパーのおやつのコーナーやショッピングモールの駄菓子屋さんなどで、買ってもらうおやつを楽しそうに吟味している子ども達を見たことがあると思います。ボードゲームとはいえ、それを色々なお店単位で体験できるのは非常に楽しいのでしょうね。
疑似的な自立の体験

おつかいを一人でこなしたことが無いような年齢の子どもが対象のボードゲームです。
一人で商品を選び、一人で買い回りした後に家に帰ることができると、大きな達成感につながります。
まさに、「はじめてのおつかい」をボードゲームで体験できるんですね。
お金を払うギミック
お金を支払うギミックが面白いです。お店スタンドにはまるで貯金箱のようなコインを差し込む口があり、お金の支払いはそこにコインを差し込みます。
コインを「い~ち、に~い」と数えながら支払い、商品を受け取る工程がとても楽しいようです。
大人の楽しみどころ

子ども向けに作られたゲームなのですが、意外と考えどころが存在し大人も楽しめます。
特に面白いのは「商品の値段が変わる」ところです。
具体的には新しい商品は高く、売れ残りが安くなる仕組みがあります。
陳列棚に価格が表示されており、誰かが商品を買ったら商品の位置がずれることで残った商品の値段が安くなるんですね。
「あの人がソーセージを買いそうだ。自分が欲しいハムはその後に買うことで安くなるぞ」
と買う順番を待つ戦術を考えたりできるんですね。
大人が二人以上参加する場合は、そのような部分まで考えながら勝利を目指すと、大人でもより一層楽しむことができます。
【お買いものゲーム】 はこうすると盛り上がる!
先に説明した「子どもの楽しみどころ」を最大限生かすことができる工夫を紹介します。
- 買う順番に口出ししない
- 「ママがおうちで待ってるよ」
- 店員さんのロールプレイ
買う順番に口出ししない
ついついやってしまいがちな「口出し」ですが、このゲームでは御法度です。
「お肉屋さんに行かなくていいの?」とか「お金が足りなくなるから先に銀行に行ったほうがいよ」などと口を出してしまうと、途端に「ママパパに言われた通りやる」ゲームになってしまうんですね。
自由にお買い物ができる、と喜んでいた子どもたちのワクワクした気持ちが急にしぼんでしまうかもしれません。
不必要な物を買ったとしても、お店に行った後お金が足りないことに気が付いたとしても、それは素晴らしい体験となります。
子どもの選択する権利は子どものものなんですね。
「ママがおうちで待っているよ」

リストの商品を全部揃えたら、「ママがおうちで待っているよ」などと声掛けすることで、やり遂げるモチベーションを維持することができます。
終了条件が整ってしまった後でも、最後までやりきるのも良いかもしれません。是非自立する嬉しい体験を支えてあげる声掛けをしてあげてください。
店員さんのロールプレイ
コインをお店スタンドに支払うとき、ママパパは店員さんになりきって「ありがとうございます」「2コインちょうど、いただきました」などとロールプレイしてあげてみてください。
子どもが「ママパパも楽しんで遊んでいる」という実感が湧くとともに、ボードゲームの没入感が倍増することでしょう。
【お買いものゲーム】 の教育的価値
お買いものゲームは楽しみながら学べるポテンシャルがあります。
学べる範囲 | 効果 |
---|---|
得意・好きの発見 | – |
お金の勉強 | 〇 |
将来必要な力 | – |
自分にとって必要な物(消費)と欲しいもの(浪費)の違いを理解し、必要なものを買うことができるようになる「お金の使い方」の基礎を学ぶことができます。
別の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみてください。
レビュー:我が家の【お買いものゲーム】

この記事を執筆している現在、我が家の息子は3歳1か月ですが、この【お買いものゲーム】を遊ぶことができました。
非常に気に入っており、集中力が低めであるにも関わらず2回続けて遊ぶことも良くあります。
リストに載っている商品は一つで良いという部分がまだ理解できていないようですが、2つ3つ多く買ったとしても「たくさん買ったねー」などと否定しないように気を付けており、それが本人の満足感につながっているように思えます。
元々お店屋さんごっこや、スーパーの買い物自体が大好きなので、それが「遊び」になっている感覚も楽しいようです。
我が家ではヘビーローテーションなボードゲームとなっています。
まとめ:【お買いものゲーム】で子どもが自由になれる
いかがでしたでしょうか。
初めてのおつかいの前に、ボードゲームでおつかいを疑似体験できるお買いものボードゲームは、楽しみながらお買い物の楽しさや大事な部分が学べる、非常に丁寧に作られたボードゲームです。
良いボードゲームなのですが日本語化がされていないことで、日本での認知度が非常に低くなっております。
ドイツ語表記ですが、言語に依存する部分は全くなく直感的に遊べます。ご安心ください。
値段も非常に手ごろですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。