【子どものお小遣い】あげ方次第でお金の勉強に早変わり【はじめての金融教育】

子育てをしていて、ある程度子どもが大きくなってきたら考えなくてはならないこと、それは「お小遣い」です。

  • 何歳頃からお小遣いをあげればいいの?
  • お小遣いのあげ方って、他の家庭ではどうしてるの?
  • お小遣いってそもそも必要なのかな。欲しいものを言われたら都度、お金を渡せばいいのでは…。
  • 自由に使えるお金を渡してしまって、トラブルに巻き込まれないか不安…

そんな悩みにお答えします。

この記事を読めば、金融教育として有効な子どもへの「お小遣いへのあげ方」が分かります。

目次

この記事を書いた人

ボドパパと申します。

10年ほど前から地域のサークルで、3歳~15歳の子ども達とボードゲームを100回以上遊んできました。

ボードゲームが子ども達の成長に著しく貢献している場面を、何度も見てきた経験があります。

このブログでは、ボードゲームは子どもにとってどんな教育的効果を持つのか、それを科学的な根拠と実体験をもとにまとめています。

今回は、「お小遣いのあげ方」がいかに子どものマネーリテラシーを高めることに重要か、解説します。

また本記事のお金の教育に関しては、私の実体験の他に下記の文献や記事を参考にしています。

また、お小遣いをあげ始める前などに、お金の使い方の教育として使えるボードゲームを紹介します。

是非参考になさってみてください。

結論:毎月定額で始め、お手伝い対価型へ移行する

私のおすすめのお小遣い運用方法はこちらです。

  1. お金の使い方が分かるまでは毎月定額
  2. お金の使い方が分かってきたら、次はお手伝いの対価+困りごと解決の特別手当

この順番が良いと思います。

その理由を詳しく解説していきます。

お小遣いでお金の使い方を学ぶ

そもそも、お小遣いをあげる理由って何?

お小遣いって、どうしてあげるのでしょうか。

多くのご家庭で、お小遣いをあげ始める最も多い理由は「友達がもらってるから」だと思います。

私が参加しているボードゲーム会でも、小学生以上の子どもを持つ数十人のママパパにアンケートを取ったところ、90%以上がそう答えていました。

子ども達も、ママパパがくれるお小遣いをなんとなく使っているんだと思います。

私は、こう思います。

ボドパパ

もったいない!

お小遣いは、子どものお金の勉強をする絶好のチャンスなんです。

是非「なぜお小遣いをあげるのか」を明らかにして、お子さんに与えることをお勧めします。

では、なぜあげるのか。

それは、「お金の使い方」を学ぶことができるからなんです。さらに、「お金の稼ぎ方」を実感することができるようになります。

これからの社会、より自由に生きていくために、この二つの学びは非常に重要です。

なお、別記事でお金の勉強とボードゲームの活かし方をまとめています。

是非参考にしてみてください。

お金の使い方とは

まず、お金の使い方を整理したいと思います。

お金の使い方には3種類あります。

  1. 浪費:今の生活する上で必要のないものやサービスにお金を使う
  2. 消費:今の生活に必要なものやサービスにお金を使う
  3. 投資:今の生活する上で必要ではないが、将来幸せになる為にお金を使う、計画的

それぞれ例を出して解説します。

浪費(ろうひ)の例

お子さんが駄菓子屋さんの前を通り、美味しそうなチョコレートを見かけたとします。
お財布にはちょうど今日貰ったお小遣いがあります。
どうしても食べたくなってしまったので、思わず買って食べてしまいました。
ただ、思ったほどおいしくはなく、ちょっとがっかりです。
それに、最近できた虫歯にしみてしまい、口の中が痛くなってきました。
お金を使って嬉しくなろうとしたのに、逆に悲しい気持ちになってしまいました。

このように、今の生活に必要のない、衝動的な使い方のことを「浪費」といいます。

一言で言えば、欲しいものです。

消費(しょうひ)の例

お子さんが明日から新学期だとします。
学校に行く準備をしているとき、筆箱を開けてみると消しゴムが小さくなってしまっていました。
文房具屋さんに行って、消しゴムを探しました。
すると、お気に入りのキャラクターの消しゴムが売っていたので、買いました。
筆箱に新品のお気に入りの消しゴムを入れて、気分はワクワクしています。
このように、今の生活に必要なモノやサービスにお金を使うことが「消費」です。

一言で言えば、必要なものです。

投資(とうし)の例

お子さんは、いちごが大好きだとします。
沢山いちごを食べたいけれど、いちごはなかなかに高価なので、お小遣いでは頻繁には買えません。
ママやパパにおねだりしても、「昨日も食べたでしょ?」といわれてしまい買ってもらえませんでした。
そんな時、ひらめきます。
いちごを自分で作ればいいんだ、と。
思い立ったら、すぐにホームセンターに行き、いちごの種とプランターを買いました。
大事に育てて、大きないちごをいくつも収穫することができました。
お子さんはいちごをおなか一杯食べて大満足です。

このように、今の生活に必要はないけれど、将来幸せになる為にお金を使うことを投資といいます。

一言で言えば、未来にまく種です。

以上、3種類のお金の使い方を見てきました。

一番初めに理解するべき「欲しいもの」と「必要なもの」の違い

浪費と消費の違いは、買おうとしているものが

  • 「欲しいもの」なのか
  • 「必要なもの」なのか

という部分です。

この違いは、子どもにとって「お金の使い方」の中で最初に理解するべき事です。

また「欲しい」という気持ちは、感情と強く結びついています。

欲しいものを買うことで、気持ちを満たしたいんですね。

つまり、何かを買おうとしたときに、

・それは生活に必要なのか
・買うときの気持ちは衝動的か、または計画的か

一度立ち止まって考えてみることが重要なんですね。

ここを理解できると、子どもは先に「必要なもの」を買い、残ったお金の中で「欲しいもの」を買うようになります。

この順番を守る癖がつくと、

欲しいものを買ってしまったから、必要なものを買うお金が無い

という状況が無くなるんです。

最初は「毎月定額」のお小遣いが有効

欲しいものと必要なものを買う順番を学ぶ際には、決まった金額の中でどうやりくりするかに集中する必要があります。

決まった金額が一定の期間で手に入る状況をつくれば、自然とその思考に行きつくんですね。

よって、お小遣いのあげ方として、最初は「毎月定額」が向いています。

毎月定額のお小遣い運用

では、毎月定額のお小遣い運用をどのように始めるか、STEP別に解説します。

STEP
お小遣いの目的を示す

実際の体験を通して「お金の使い方」を学んでほしいことを伝えます。

欲しいものと必要なものが違うことを言葉で伝えておくんですね。

STEP
お小遣いの用途を決める

お小遣いで何でも買っていいわけではありません。

逆に、お小遣いで自分の生活すべてを管理するのは無理だと思います。

なので、お小遣いの使い道をはっきり子どもと合意しておくことが重要です。

また、必要なものと欲しいもの、つまり浪費と消費を織り交ぜた用途を決めます。

是非、お子さんとよく話し合って決めてください。

例:おやつ代、文房具代、漫画代、ゲーム代、スマホ代など

STEP
金額を決める

その用途にちょうどよい金額を、ママパパが決めます。

用途毎に毎月かかりそうな金額を積み上げ、ママパパが「これくらいで足りそうだな」と思う金額にしてください。

年齢×100円などの根拠の乏しい金額だと、少なすぎたり、多すぎたりしてしまいます。

STEP
実際にお小遣いをあげる

スタートする日時を決め、その日にお小遣いをあげてください。

お小遣い運用開始と同時に、お財布と貯金箱も一緒に与えるといいと思います。
「これからは、自分が自由にできるお金がある」という実感が湧く、一種の儀式のようなものです。

また、現金での受け渡しをお勧めしています。

電子マネーやプリペイドカードなど、キャッシュレス決済手段で渡すと「お金とものやサービスを交換している」という消費の感覚がつかみにくくなってしまいます。

お小遣いが足りなくなったとき

お小遣い運用が始まった後、お子さんは高い確率でこのように言ってくるでしょう。

必要なものを買うのに、お金が足りない!

必ず、子どもは失敗すると思います。その失敗が、学びの大きなチャンスとなります。

足りなくなった時でも、追加のお小遣いを渡さないようにしましょう。

もしお小遣いを追加してしまったら、「ピンチになったら、ママパパが助けてくれる」と思ってしまい、本来の目的である「お金の使い方」の学びになりません。

お小遣いを追加するのではなく、別な方法で回避するようにしてください。

鉛筆が足りなくなったのにお金が無いときは、色鉛筆の黒を代用する、友達に借りるなど。

そうすることで、危機回避の手段も同時に学ぶことができます。

いつから始めるのがベスト?

では、この毎月定額お小遣いの運用は何歳から始めれば良いのか気になりますよね。

結論は小学生に上がる5歳~6歳ころかなと考えています。

ただし、この年齢の目安はお子さんが

  • お金を払うことで、物やサービスを得られる
  • お金は有限である
  • お金は大事である

という基本的なことが分かっていることが前提です。

実は、このお小遣いの運用は地域のボードゲームサークルのご家庭3組で試して頂いたことがあります。

小学生に上がる際に始めた各ご家庭ですが、一組だけうまく運用できないご家庭がありました。

なぜ上手くいかないのか、そのご家庭のママに話を聞くと、

子どもがお金をすぐに失くしてしまう

ということでした。

  • 普段からクレジットカードを使っており、子どもの前で現金のやり取りをあまり見せていなかった
  • おやつやおもちゃは、子どもが欲しいと言ったら買い与えていた

恐らくこの二つが原因で、子どもがお金の存在自体にあまり触れずに来たのだと思います。

お金の有限性、大切さ、機能。

年齢にかかわらず、まずは基本を理解できたうえで、お小遣いをあげるべきかと考えています。

毎月定額おこづかいのやめ時

毎月定額のお小遣いでは、欲しいものと必要なものの区別をつけるというところまでしか実践できません。

よって、いつかはやめる必要があります。

やめ時は、「お金が足りなくなる」というトラブルが起きなくなり、ママパパから見て「浪費と消費の区別がついたな」と感じられた時です。

次のステップは、「お金の稼ぎ方」を学ぶお小遣い運用です。

おこづかいでお金を稼ぎ方を学ぶ

お金の使い方が分かったら、次は稼ぎ方です。

毎月定額でもらっていたお小遣いは、子どもにとっては不労所得ですよね。

毎月定額型お小遣いをずっと続けると、「お金は何もしなくてももらえるもの」と無意識に勘違いさせてしまうリスクがあります。

そうさせないためにも、お金の使い方が分かったら、「お小遣いがもらえる理由」を示すべきだと思います。

お金はなぜもらえるのか

収入にも労働収入、事業収入、投資による収入の3種類があり、これも別記事でまとめています。
今回はわかりやすいように、労働収入を伝えることを主にしています。

お金は、働いた対価としてもらえます。

これは基本ですよね。でも、働くって何なのかをちゃんと伝えないと意味のない働きにも収入が発生すると勘違いしてしまうかもしれません。

働くとは何なのか。

その本質は「相手の困りごとを解決すること」です。

お風呂が汚れており、このままだと不衛生。
→お風呂掃除をすることで衛生的なお風呂に家族全員が入ることができる。

庭の雑草が増えてきている。このままだと虫が湧くかもしれないし、見た目も悪い。
→雑草抜きをすることで、家族全員が虫刺されのリスクを減らし、綺麗な庭を毎日眺めていい気持ちになれる。

このように、「お手伝い」は家族全員が困っていることを解決していることなので、「働く」といって良いと思います。

つまり、お手伝いには対価を支払うべきなんですね。

対価型おこづかいが有効

お手伝いをしてくれたら、お小遣いをあげる。

一見すると、お金で釣って家事を手伝わせていて、なんだかネガティブな印象を受けるかもしれません。

ただ、よく考えてみると、大人の世界では当たり前の事を、家庭内に置き換えただけなんです。

会社で労働をして、それに見合った報酬を得る。

逆に、働いているのにお金を貰えない会社があったら、その会社は労働基準監督署に通報されてしまいますね。

ただし、「家族」という共同体に所属している以上、助け合うのは義務である感覚も重要だと思います。

お手伝いして欲しいことを「えーその金額ならやらない」などと断られるのも、なんか違う気がしますよね。

①相手の困りごとを解決したら(働いたら)お金を貰える、②家族は助け合っていく、の両方を満たすおこづかいの運用が求められているわけです。

では、対価型お小遣いの運用手順をステップごとに解説します。

対価型お小遣いの運用

STEP
お小遣いの目的を示す

実際の体験を通して、今度は「お金の稼ぎ方」を学んでほしいことを伝えます。

困りごとを解決することが働くことであり、働くことで対価であるお金を得ることができることを教えてあげてください。

STEP
お手伝い基本給を決める

「お手伝い基本給」は家族である以上、お手伝いすべき内容を盛り込み、それら総合のお手伝いに対する対価です。

例:お風呂掃除、トイレ掃除、ごみ捨て、庭の草木への水やりなど

まず、お子さんがお手伝いする項目を棚卸します。

そしてこれらのお手伝いの対価を決めます。

ここで注意ですが、お手伝いの項目ごとにそれぞれ○○円、という値付けをせず、全部ひっくるめて○○円としてください。

また、基本的にここで決まったお手伝いは、全部やることをお子さんと約束してください。

STEP
特別手当の説明をする

お手伝い基本給に含まれないようなお手伝いが発生した場合、その月度分をまとめて支払われるお小遣いのことを「特別手当」とします。

ママパパから特別に頼むこともあるかもしれないし、子ども本人が自発的に実施し、価値のあるお手伝いをした場合もあるでしょう。

特別手当は加点方式。

自発的に家族の困りごとを探すようになることを狙っています。

相手の困っていることを探し、解決策を見つけ、助けてあげる。

何度も申し上げている「働く」事の基本的で大事なことを、実践を通して学ぶんです。

STEP
実際に運用する

お手伝い基本給について注意があります。

もし、ママパパから見て「さぼっているな」「手を抜いているな」という状況になったら、その場で注意します。

改善しないようなら、決めたお手伝い基本給から減額することにします。

基本的にすべて実施するものであり、さぼったら減額方式。

このお手伝い基本給で「家族という共同体」に所属している以上実施するべきお手伝いと、働きに見合った対価をお小遣いにすることを両立させます。

ここまで、金融教育の第一歩としての「お小遣いの運用」を解説してきました。

応用編として、それを家庭内通貨で運用することでさらなる効果を期待できます。

別記事でまとめていますので、こちらも是非どうぞ。

お金の使い方を学べるボードゲーム

ここまで、お金の使い方を学ぶための毎月定額お小遣い、お金の稼ぎ方を学ぶお手伝い基本給と特別手当について解説してきました。

でも、やっぱりいきなり子どもに現金を渡すのは怖い…と考えるママパパの気持ち、すごくわかります。

そんな時は、お小遣いをあげ始める前に「お金の使い方」を遊びの中で学べるボードゲームを使ってみてはいかがでしょうか。

オススメのボードゲームを2点紹介します。是非参考にしてみてください。

お買い物ゲーム(4歳ころから)

買いものリスト通りにお店でお買い物をして、一番早くおうちに帰れた人が勝利するボードゲーム。

お財布にコインがいくら残っているかを考えながら、お店を回ってお買い物をするすごろくです。

4歳位から始められます。

最初は「ぶどうがすきだからぶどうをいっぱいかう」などと、自分の気持ちを優先させようとすることが多いです。

そんな様子の子どもが、ゲームを続けるうちに、

あ、勝つためには、自分が買いたいなと思う「欲しいもの」ではなく、買いものリストにある「必要なもの」を買う必要があるんだな

ということに気付くんですね。

浪費と消費の区別が自然と付けられるようになる、最初のお金の学びとして非常に良いボードゲームです。

チケットトゥライド:ロンドン(6歳ころから)


乗車券を集め、ロンドン市内の交通網をつなげていくボードゲーム。

自分の番が来るたびにカードが必ず乗車券が2枚もらえます。

早く得点に変換するもよし、貯めてから大きく変換するもよし。

このゲームはお金の概念は存在しないのですが、毎月定額おこづかいで学ぶべき「欲しいものと必要なもの」の判断と同じく、目の前の得点を得るべきか、将来に備えて貯めて置き、高得点を目指すかを判断する練習になります。

チケットトゥライドというボードゲームはたくさん種類があるのですが、このチケットトゥライドロンドンはコンパクトにまとまっている良作です。

早ければ6歳ころから遊ぶことができると思います。

お小遣い運用を始める前に、是非どうぞ。

まとめ:おこづかいのあげ方次第で、お金の勉強ができる

いかがでしたでしょうか。

お小遣いは子どもが初めてお金に触れる体験となります。

学びのねらいを明確にしてあげれば、お小遣いのあげ方次第で子どもにとって大きな学びになるはずです。

別の記事で、お金の教育にボードゲームを活用する考え方をまとめていますので、ご参考になれば幸いです。

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