【重要】子どものやりたいことの見つけ方・前編【好きなことと得意なことは違うもの】

- 「子どもの将来のことを考えると、早くやりたいことを見つけてほしい。」
- 「でも、見つけ方はどう教えたらいいの?」
- 「子どもの本当にやりたいことってなんだろう?」
こういう悩み、尽きないですよね。
私も現在進行形で子育て中でして、毎日悩んでいます。
ただ、これからの時代は「やりたいこと」を見つけて、それに没頭することが、子供が幸せになるポイントだと思います。
でも、
- 「やりたいこと」ってそもそも何なのか
- 「やりたいこと」はどのように見つければいいのか
ちゃんと教えてもらったことって、あまりないですよね。
そこで、色々な本や文献を読んでみたところ、大きな発見がありましたので、分かりやすくまとめてみました。
悩めるママパパたちに少しでも貢献できれば幸いです。
やりたいこと発見へのアプローチ方法

この記事では「やりたいこと」の見つけ方を考える前提として、そもそも「やりたいこと」とは何なのかを解説します。
「やりたいこと」とは何か、それを深く考えると、「やりたいこと」の見つけ方が自然と分かってくるんです。
- 「やりたいこと」とはそもそも何か分かる
- 「やりたいこと」の見つけ方が分かる
この順番です。
ぼんやりと「やりたいこと」を考えている状態から、
「やりたいこと」ってこういう構造なんだ、ということをはっきり理解することで、その構造に沿った「やりたいことの見つけ方」が分かるんですね。
参考にした書籍:世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
この記事の前提となる考え方は、八木仁平さんという方の
「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド」(18万部売れているベストセラーです。)
という書籍に基づいています。
八木さんは悩める学生、就活生や社会人に対して、自己理解の重要性を伝えてくれています。
この自己理解の方法が、「子供のやりたいことの見つけ方」という課題にぴったりハマったんですね。
子育ての中で、親としての自分が自己理解の重要性を理解し、「やりたいこと」とは何かを説明できる状態になることが大切だと思いました。
八木仁平さんの書籍は本当に分かりやすくておすすめなので、ぜひ手に取って読んでみてください。
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子どものやりたい事とは
子どもにとって、やりたいこととはなんでしょうか。一言でいうと、
- 好きなこと
- 得意なこと
- 自己理解
でできた器に注がれた水
なんです。

この絵を理解するために、それぞれ詳しく説明していきます。
※少し長くなるので、前後編で記事化します。今回は①好きなこと、②得意なことについて記載します。
後編では「③自己理解」について詳しく解説します。
「好きなこと」と、「得意なこと」って、違うもの

なんとなく、「好きなこと」や「得意なこと」って、同じようなことな気がしますよね。
これ、全然違うんです。
私も八木さんの本を読んで、びっくりしました。
まずはそこから、理解する必要があります。
- 好きなこと:好きな分野のこと。いつもそのことを考えていること。好きという気持ちが強い。
- 得意なこと:得意な行動のこと。努力しなくても、他の人よりできてしまう。
まだ、ちょっとわかりにくいかもしれません。
その場合、次のように考えるとわかりやすいです。
- 好きだけど、不得意なこと。
- 得意だけど、嫌いなこと。
私の場合でいえば、
- 料理は好きだけど、得意じゃない(器用さに欠ける)
- 会議の進行は得意だけど、好きじゃない(仕事だからやっている)
だから、やりたいこと=好きなこと、と考えていたり、やりたいこと=得意なことと考えているのは、かなり危険です。
ちょっと長いですが、一つの例を出します。
お子さんが「サッカー」が好きだとします。
サッカーが好きだというので、サッカー教室に通い始めます。
でも、お子さんは実は「運動」が得意じゃなかったんです。
うまくできず、周りの子ども達から置いて行かれているようです。
そんな様子を見ていたお母さんとお父さんは、
「続けたらうまくできるよ、もっと頑張れ」 と応援します。
無理して頑張っても、なかなかみんなに追いつけない。
お子さんは、サッカー教室に通うのがつらくなってきます。
このように、好きなことを「やりたいこと」だと考えてしまうと、ありたい姿と現実に大きなギャップが出てきてしまう可能性があるんです。
好きで、得意なものがやりたいこと

先ほどの例には、続きがあります。
ある日、お子さんがテレビでサッカー試合の中継を見ています。
ファールが起こって、イエローカードが出ました。
「ねえねえ、お母さん、今のはイエローカードほどじゃないよね」
お子さんがそう言った後、ビデオ判定になりました。
すると、イエローカードが撤回されることになりました。
「やっぱりそうだった!」 とお子さんはうれしそう。
お母さんはびっくりしました。
難しいファール判定を、一瞬で判断できている。
確かに、普段過ごしているときにこの子は「ちょっとした違い」によく気が付く。
お友達の髪型だったり、パパの疲れ具合だったり。
この子は、よく「視る」のが得意な子なんだ、とお母さんは気づきます。
それからは、家族でサッカーの試合の動画をよく見るようになりました。
お子さんは、だんだんと「審判」の判定にも差があることを感じるようになりました。
自分ならこういう判定をする、と家族に話すようになります。
そんな姿を見ていたパパは、都道府県サッカー協会で審判の資格が取れることをお子さんに伝えます。
お子さんは、目をキラキラさせながら「その資格、取ってみたい!」と張り切っています。
この話、実話なんです。
私の職場の先輩(60代)の息子さんの話です。
その息子さんは、日本で100人しかいないサッカー審判ライセンス1級を取得し、Jリーグの審判をしているそうです。
大好きなサッカーで、自分の得意な「視る」を活かした天職に就いているんですね。
好きで、得意なこと。
この二つが掛け合わさることが「やりたいこと」の基礎であり、本質だったんです。
まとめ:やりたいことの概念を分解すると分かりやすい
色々な子供と話していると、「コックさんになりたい!」とか「電車の運転手になりたい!」と言っている子がいます。
また、私の両親は、孫(私の息子)に向かって「将来は研究者かなあ、音楽家かなあ」と言ったりしています。
職業そのものが、分かりやすい「やりたいこと」に思えるので、どうしてもそういう会話になりがちです。
私としては、「やりたいこと」を丁寧に考えていきたいと思っています。
- 息子の得意なことって何だろう。好きなことって何だろう。
- 私自身のやりたいこと、って何だろう。
こういうことを、家族みんなで話す機会をたくさん持ちたいなと考えています。
ボードゲームの可能性:得意なことを見つけるツール
最後に、なぜこの記事をこのブログで書いたかをご説明します。
ここでいう「得意なこと」を見つけ、さらに伸ばすのに、ボードゲームが非常に有効だからなんです。
先ほどのサッカーの例では、お子さんの得意なことをママが発見しました。
でも、そういうことに気づくチャンスって、なかなか無いんですよね。
何故かというと、日常の子どもの行動は、あまりにも繰り返し見てきているので、親にとって「当たり前」に感じるからなんです。
「この子は、こういう子だよね」という思い込みがどうしても離れないんですね。
そこで、ボードゲームの出番です。
ボードゲームは、簡単に非日常を日常に取り込めます。
- スパイになって情報を盗む
- 社長になってホテルの株を売買する
- ステンドグラス職人として綺麗な窓を作る
…などなど
ボードゲームは、ここではない世界で誰かになりきることができるんです。
そんな異世界、非日常の中では、子どもの行動が際立ち、特別に見えてきます。
そうすることで、子どもの得意なことを発見することができるようになります。
是非、ボードゲームを生活に取り入れることをお勧めします。
やりたいことの重要性を理解するもう一つの柱「自己理解」について、後編でまとめました。
好きなことについても、下記記事でまとめています。
また、先ほどの例でいう「視る力」など、子どもそれぞれに得意な知能が必ずあり、それを発見し、伸ばすことがその子の将来にとって非常に良いという考え方があります。
多重知能の考え方(ハーバード大学ハワードガートナー教授)なんですが、これにもボードゲームが非常に有効なんです。
別記事で詳しく解説していますので、ぜひご参考にしてください!